Pentahoへの属性パラメーターとしてのバージョン パラメーターのインポート
スクリプト化されたローダまたはスクリプト化されたデータソースにパラメーターが付帯している場合、通常そのパラメーターは環境変数としてPentaho に引き渡されます。バージョン パラメーターを環境変数としてPentaho に渡すことはできません。バージョン パラメーターは、属性パラメーターとしてエージェントに引き渡す必要があります。 バージョン用の属性パラメーターが作成されたら、実行時にそれをオーバーライドできます。それにより、バージョンのリストからの選択が可能になります。
- スクリプト化されたデータソース内で、新しい属性パラメーターを作成します。
- そのパラメーターに、 “Planning Version to Load(ロードする計画バージョン)のような表示名を付けます。”
- 選択した属性に入れるメンバーを選択します。バージョン属性の全社ノードを選択することは、デフォルトの計画バージョン属性値を選択するのと同じです。
- データ デザイナーは、パラメーター用のキャンバスの [パラメーター] 領域にパラメーターをドラッグして、特定のスクリプト化されたローダおよび特定のスクリプト化されたデータソースに属性を関連付けることができます。
- スクリプト化されたデータソースに属性パラメーターが関連付けられている場合に、ユーザーがデータ デザイナー画面の [データをインポート] をクリックすると、ステップ3で選択したメンバーをプロンプトでたずねられます。デフォルト値は、別のバージョンを選択することによってオーバーライドすることができます。これと同じ動作が、Adaptive Integration内のインテグレーション オペレーター起動タスク画面にも存在します。
- 選択した属性が計画バージョンであった場合、特殊値 “[デフォルト バージョン]” が組み入れられます。つまり、計画アプリケーションで現在選択されているデフォルト バージョンを使用するということです。’計画バージョンを選択した場合、属性ツリーの“「フォルダー」”スタイル メンバーは選択できません。
- Pentaho Kettleスクリプトの実行時にKettle環境では、各属性パラメーターに対して、<表示名>.DimensionIsSelected、<表示名>.DimensionName、 <表示名>.MemberNameの3つの変数を使用できます。Pentaho Kettleスクリプトは、適切なものであれば、これらの変数をどのようにでも使用できます。
スクリプト化されたデータソース内の属性バージョン パラメーターの例
次の例では、Planning Version to Load(ロードする計画バージョン)は、ステップ2でデータ デザイナーにおいて設定したパラメーターの表示名です。
- Planning Version to Load.MemberName: 選択したメンバーの表示名です。
- ルート組織メンバー(属性自身)を選択した場合、この値はブランクになります。
- Planning Version to Load.DimensionName: パラメーターに関連付けられた属性の表示名です。
- Planning Version to Load.DimensionIsSelected: trueまたはfalseの値を持ち、選択されたメンバーが、属性自身であるルート組織メンバーかどうかを示します。
次に示すとおり、バージョン属性値の通常の使用法としては、Adaptive Planningの出力ステップ(Spoonの)となります。