キューブ シートの概要
キューブシートには、指定された属性のセットにわたって入力された多属性データを格納できます。
キューブ シートは複雑(で多属性)な営業予想のモデリング用に設計されたものですが、ほぼすべての種類の多属性モデルの計画に使用できます。
キューブシートを構築する
キューブシートのクローンまたは構築が可能です。シートのクローンによって、科目、科目の設定、シートの設定、属性がコピーされます。必要に応じてこれらを編集できます。キューブシートに設定を構築することによって、特定の組織が特定の科目またはカスタム属性を閲覧できないようにできます。
「キューブシートの構築」を参照してください。
キューブシートの仕組み
キューブシートを用い、シートに追加するすべての属性と特性を使用してシートをピボットし、フィルタリングできます。次のような属性が含まれます:
- 時間(必須): シートに表示される期間を管理します。
- 組織(必須) シートにアクセスできる組織を割り当てます。組織承認者だけがシートを開けます。
- 科目(必須) キューブの科目を作成します。キューブシートには編集可能な科目が少なくとも1つ必要です。シート上のキューブ科目を表示または非表示にできます。
- カスタム属性: シートに最大10のカスタム属性を追加できます。属性と属性値が多すぎるとシートのパフォーマンスに影響が及びます。
- 特性: シートをフィルタリングしやすくするために特性を追加できます。
シートを開く場合、次によってシートをピボットできます:
- 属性を列に移動します。
- 行に複数の属性をネストします。
フィルターに属性を残すこともできます。
シートにカスタム属性を追加する場合、キューブシートによってカスタム属性値のデータを入力させられます。データは常に属性によってスライスされています。そのため、グラフとレポート付きのデータを簡単にレポートできます。
キューブ科目
キューブ標準科目
- シートから数値または数式を科目に入力するために使用します。
- 設定はカスタム科目の場合と同じです。[シート] セクションには追加の [シートでは読み取り専用] チェックボックスがあります。「カスタム科目のフィールドと設定」を参照してください。
- キューブ シートには少なくとも1つの標準キューブ科目が必要です。
- モデル全体において、これらの科目を数式で参照できます。
- これらの科目を標準シートの総勘定元帳とカスタム科目にリンクさせます。「リンク元科目の概要」を参照してください。
キューブの算出科目
- シート内のデータを使用して科目のデータを主導したい場合に使用します。
- 科目は読み取り専用です。なぜなら、科目の設定において入力する数式がデータを計算するからです。
- 算出科目の数式は、同じキューブ シートの科目のみを参照できます。標準キューブ科目が空白の場合、数式はゼロに評価されます。
- シート設定を使用し、その科目がシートに表示されないようにします。
- モデル全体で数式のキューブ算出科目を参照できます。
キューブの前提条件科目
- 前提条件は、グローバル組織でデータを主導します。
- 科目設定を使用し、すべての組織または全社のみのいずれかで前提条件科目を表示できるようにします。
- キューブ算出科目の数式またはモデル全体においてキューブの前提条件を参照します。
キューブのメトリック科目
- キューブのメトリック科目は、標準シート上のメトリック科目のように機能します。シートからこれらの科目に数字や数式を入力できません。
- キューブメトリックの数式は、キューブシートの科目のみを参照できます。
- 合計は最初に数式のコンポーネントを合計し、数式を計算します。
GLまたはカスタム科目
- 総勘定元帳とカスタム科目をキューブシートに追加できます。これらの科目は、[データ入力タイプ] において選択された [キューブ] を持たなければなりません。
- その後、キューブシートからこれらの科目にデータまたは数式を入力できます。
キューブの制限
制限を使用すると、キューブで属性の特定の組み合せを使用できないよう指定できます。たとえば、[Sales West] 組織は [San Francisco] 、 [Sacramento] 、 および [Los Angeles] の都市属性メンバーのみ閲覧できるように指定できます。キューブ制限を追加しない場合、キューブ シートにはすべての属性の組み合わせが存在します。