資本シートを作成する
「資本」シートのテンプレートを使ってシートを作成し、ユーザーはドロップダウンリストから資産クラス(例:「設備」)を選択、資産コストを入力、および期間列の単位を入力します。資産クラスの選択に基づき、シートは自動的に各行に適切な減価償却タイミングを関連付けます。各行に地域やプロジェクトなど他の識別子を割り当てることもできます。
このトピックでは、「資本」シートの例を設定する方法について説明します。「資本」のモデルシート テンプレートから始め、カスタマイズします。シートの作成およびカスタマイズには、必要なタスクがいくつかあります。詳細については目次を参照してください。
が始める前に
必要な権限: モデル管理アクセス > モデル
そこに着く方法
[ 新規資本シート ] の作成
資本テンプレートは列とともに読み込まれます。これらの列は編集、並べ替え、または削除できます。列および列タイプは以下のとおりです:
- 資本クラス(テキストセレクタ)
- ラベル(テキスト)
- 組織(必須の列)
- コスト(数)
- 資本量(期間)
テンプレートは算出科目とともに読み込まれます。これらの科目は変更または削除できますが、変更は以下に提案されるものにとどめておくことが推奨されます:
科目が:
- 値:
ROW.cost * ROW.Quantity
この数式を使い、資本購入の価値を算出します。 - 減価償却: スプレッドルックアップを使用した科目値の拡がりDepr_Spread
この算出科目には、資本価値の減価償却の拡がりの結果が記されます。
新規資本シートを作成するには:
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シートリストから [新規シート] ボタンを選択します。
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シート名を入力します。
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[新規シートの作成] ラジオボタンを選択し、ドロップダウンから [モデル] および [資本] を選択します。
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科目コードプリフィックスを追加し、[次へ] を選択します。
シートの [要約] が表示されます。これでモデル資本シートを定義できます。
「 資産クラス 」を作成する
この「資本」シートは、「設備」、「オフィス機器」、「コンピュータ」、「賃貸物件の改善」などの異なる資産クラスを記載できるようデザインされています。クラスごとに、異なる減価償却年数を設定できます。2つの資産クラスが元から設定されています: 「設& Fix備 」および「 賃貸物件の改善」。この2つはすぐ使用できるよう [資産クラス] 列にすでに作成されています。
これらの資産クラスの名前を変更したり、また他のクラスを [テキスト セレクター] 列に追加したりできます。こうすることで、シートで作業を行う他のユーザーがドロップダウン メニューからこれらの資産クラスを利用できます。
資産クラスをこのシート外の数式から参照する必要がある場合は、テキスト セレクターではなく、資産クラスのカスタム属性列を使います。
新規資産クラスを作成するには:
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要約から [列と組織] を選択し、シートの要素を表示します。
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中央パネルから(中央ペインにある)[資産クラス] 列を選択します。
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[テキスト] セレクタにおいて、展開コントロール(右ペイン)で、[新しい値を入力] フィールドに新規資産クラスの名前を入力し、[追加] を選択します。新規資産クラスを追加したら、次は資産クラスの「減価償却ルックアップ」を定義します。
資産クラスのテキスト セレクターは [編集] 、[削除]
、または [並べ替え]
ができます。ユーザーが「資本」シートに新しい列を追加した場合、リストの最初の選択肢が既定値です。
減価償却ルックアップ を編集する
資産クラスごとの減価償却パターンは、Depr_Spreadスプレッド ルックアップで定義されています。 スプレッド ルックアップ は、入力したテキストまたは選択した属性を、時間の経過とともに広がった値(スプレッド値)に変換します。
資産クラスの減価償却情報を追加するには:
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[資産クラス] 列(右ペイン)の[スプレッドルックアップ]を展開します。
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Depr_Spread ルックアップを編集します。 資産クラスのスプレッド ルックアップ一覧が表示されます。
[スプレッドルックアップ] は [シートの要約] からも編集できます。
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資産クラス(左ペイン)を選択し、減価償却の [スプレッド(月)] および [スプレッド式] を定義します。
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スプレッド(月): 減価償却が行われる月数です。たとえば、[設備] および [備品] の耐用年数が3年の場合、36を入力します。スプレッド(月)の数のみを入力して保存すると、入力した月数全体に均等スプレッド式が自動的に作成されます。
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スプレッド式: 1:36=1/36のような範囲および分数です。各資産クラス’の行の残りのセルに、月ごとの比率が設定されます。スプレッド式は A:B=n/d,D:C=n/d というパターンを踏襲しており、 A および C が開始月の数字で、 B および D が終了月の数字となります。スプレッド比率 n/d は、 1/40のような分数または .025のような数字にできます。
各範囲をロケール固有の区切り文字で区切ります。区切り文字はロケールにより、コンマ(,)あるいはセミコロン(;)となります。1 つの範囲のみ必要です。「スプレッド式」では、千単位の区切り文字は使用できません
- 資産クラスのスプレッド(月)およびスプレッド式を追加し終わったら、保存
します。
シート プロパティを設定する
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[資本] シートの [シートの要約] で、[列と組織] を選択します。
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[プロパティ]
(中央ペインのツールバー)を選択し、シートプロパティを設定します。
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必要に応じて、シートの [詳細]、[セキュリティ]、および [設定] プロパティを定義します。「シート プロパティを設定する」を参照してください。
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[OK] を選択し、[モデルシートプロパティ] を終了します。
-
[保存]
を選択し、シートに対するすべての変更を保存します。
GL科目をモデル科目にリンクする
作成した「資本」シートの算出科目内の値をGL科目にロールアップさせるには、この2つをリンクさせる必要があります。
「資本」シートをGL科目にリンクするには:
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ナビゲーションメニューから [数式] を選択します。
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各々の減価償却科目(適切な部門ごとに1つ、つまり複数ある場合が多い)において、「資本」シートの減価償却計算結果を表示させる数式を設定します。
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[科目] ドロップダウンメニューで減価償却科目を選択します。
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すべての組織を選択します。
- 数式を入力(右ペイン)し、科目を「資本」シートの適切なモデル科目にリンクします。必要に応じて「フォーミュラアシスタント」を使ってください。例:
(ACCT. Depreciation[Asset Class=Computers] + ACCT. Depreciation[Asset Class=LHI]+ ACCT. Depreciation[Asset Class=Furniture])
ここでは、テキスト セレクターではなくカスタム属性列として存在する資産クラスのみを参照できます。
-
保存
します。
また数式をともなった資本資産残高シート科目を、このシートの算出科目にリンクすることもできます。詳細については「数式の概要」をご覧ください。
資本支出値 − もう一つの方法
「資本」シートは、ユーザーが資産の価格および数量を入力すると、資産支出を"価格✕数量として自動的に算出するようデザインされています。"異なる方法で計画を行いたい場合は、シートを「そのままの状態で」残すことができます。その場合は資産1つ分の価格を入力し、また [資本量] 列に資本支出予測を入力するようユーザーに指示します。シートを"そのままの状態で"残すことで、ユーザーは「"価格✕数量"」法を使うかどうかを選択できます。
「"価格✕数量"」法を使いたくない場合は、 ユーザーが資本支出予測を入力できるよう変更してください。
シートを変更するには:
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作成した [資本] シートを検索し、[編集] をクリックします。
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[シートの要約] において、[列と組織] を選択します。
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[コスト] 列を [削除] します。警告メッセージが表示されたら [続行] を選択します。
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[ 資本量] 列を選択し、[一般プロパティ](右ペイン)で「 資本支出」(または類似した名称) に変更します。
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保存
します。
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[シートの要約] に戻り、[モデル科目] を選択します。
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[値] 算出科目内で数式を変更します。数式はデータタイプの展開コントロール内にあります。
ROW.CapitalSpending
-
保存
します。